肺高血圧症の病態の解明、診断能と治療成績の向上、および治療指針の確立をはかり、貢献することを目的として活動を行っております

本学会について

理事長 就任のご挨拶

日本肺高血圧・肺循環学会 理事長 渡邉 裕司(浜松医科大学理事・副学長)

浜松医科大学理事・副学長 渡邉 裕司

この度、巽浩一郎先生の後任として日本肺高血圧・肺循環学会の理事長を拝命いたしました。本学会は日本肺循環学会と日本肺高血圧学会という二つの学会を前身とし、2016年に両学会が統合されて誕生しました。その経緯は学会ホームページの『日本肺高血圧・肺循環学会』発足まで、に詳しく述べられている通りです。

患者さん、肺高血圧症に関わる医療者や研究者にとって最善は何かを考えた、両学会の皆様のご英断とご尽力の結果誕生した本学会の理事長を担当させていただくこと、光栄に存じますとともに大きな責任を感じています。

本学会は難治性疾患である肺高血圧症の病態解明や適切な診断方法の確立、新たな治療法の開発をめざして、領域横断的に循環器内科、呼吸器内科、膠原病内科、小児循環器科、心臓血管外科、呼吸器外科、薬理学、病理学などの専門家、コメディカルの分野で活躍される方々が参加され、オールジャパンの体制で肺高血圧症制圧に取り組む特色のある学会となります。

肺高血圧症の中で、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対するバルーン肺動脈形成術(BPA)治療では、日本の臨床医・研究者が世界をリードしています。同様に新たな治療薬や治療法を日本から発信し世界の肺高血圧患者の治療に貢献できるよう、患者レジストリをはじめとする国内体制の整備を進め、学会賞を通じた若手研究者の育成や研究支援に取り組んでまいります。

会員の皆様には本学会を最新研究成果の情報共有や自由な議論を通じた情報交換・ネットワーク形成の場として活用いただくことを願っています。

これから2年間、微力ですが日本肺高血圧・肺循環学会のさらなる発展のために力を尽くす所存です。引き続きご理解、ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年 4月吉日