肺高血圧症の病態の解明、診断能と治療成績の向上、および治療指針の確立をはかり、貢献することを目的として活動を行っております

本学会について

理事長 挨拶

千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学  巽 浩一郎

千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学  巽 浩一郎

このたび日本肺高血圧学会、日本肺循環学会、ふたつの学会が統合され、あらたに『日本肺高血圧・肺循環学会』という名のもとに発進いたします。

『日本肺高血圧・肺循環学会』の誕生は日本の肺高血圧症領域の臨床家/研究者が一つにまとまる画期的なできごととなります。肺高血圧症をはじめとする肺循環障害に「オールジャパン」で取り組もうとする両学会員の強い思いが、この統合を成らしめ、今後日本における肺高血圧症の研究を牽引して参ります。

さて、肺高血圧症は多種多様な病態が含まれる疾患群です。そして、肺高血圧症を含む肺循環障害の発症機序は不明、病態もまだまだ未解明というのが現段階です。治療に関しては肺移植、肺動脈性肺高血圧症に対する肺血管拡張療法、慢性肺動脈血栓塞栓症に対する手術およびバルーン肺動脈拡張療法など、患者予後の改善は得られつつありますが、適用症例の選択や治療法に関しての均霑化は途上です。

世界をみれば、2013年2月に開催された第5回の肺高血圧症ワールド・シンポジウム(ニース会議)の臨床分類が発表され、その後まもなく2015年にERS/ESCから肺高血圧症の診断と治療に関するガイドラインが上梓されるといったように、この領域における展開の早さには驚かされるばかりです。

日本において肺高血圧症を含む肺循環障害の治療、臨床研究・基礎研究をさらに進めるためには、症例の詳細な検討、症例の蓄積、そして”未知の病態“にチャレンジする活力が必要です。循環器内科、呼吸器内科、膠原病内科、小児循環器、心臓血管外科、呼吸器外科、放射線科など、領域を超え肺高血圧症の治療・研究に取り組む臨床家/研究者のみなさまに多数ご加入いただき、本学会を最新知見の交換の場、自由な議論のできる場としていただくことを願っています。領域を超えて日本の臨床家・研究者が一体になり世界へ立ち向かえる体制をつくってゆきましょう。 ”未知の病態“にチャレンジし、優れた研究成果を世界に発信して参りましょう。

本学会の初代理事長として指命されたわたくし巽、副理事長瀧原 圭子教授、桑名 正隆教授、あらためて会員みなさまとともに、日本肺高血圧・肺循環学会の発展のために力を尽くす思いでおります。なにとぞご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。